ー 路面下の緊急点検 ー

応急対策業務の協定を  

 板橋区は8月31日、災害時の路面陥没の未然防止およびライフライン損傷の早期発見のための緊急点検を円滑かつ確実に実施するため、「災害時における応急対策業務に関する協定」を、ジオ・サーチ株式会社(代表取締役社長 冨田 洋)と締結した。
 近年、震度5以上の大規模な地震が各地で発生する中、その地震動により路面下に多くの空洞が発生することが想定されている。この空洞により発生する陥没は、道路上を走行する緊急車両、物資輸送車両等に危険を及ぼすため、けが人の移送、がれきの運搬、受援物資の輸送、仮設住宅用建設資材運搬といった災害時に必要な作業を安全に実施するためにも、路面下空洞の早期発見、補修は喫緊の課題となっている。
 そこで区はこれらの課題を解決するため、東日本大震災等、震災時の緊急調査の実績を多数有するジオ・サーチ㈱と、路面下緊急点検を迅速に実施することを定めた協定を締結することとなった。この協定を締結するのは、都内の自治体では板橋区が初めてとなる。
 ジオ・サーチ㈱は、路面下空洞探査車を全国に30台所有しており、緊急時にも確実に対応が可能である。さらに、平成25年度および平成27年度に板橋区道の路面下空洞調査を実施しており、区の特徴や地域性を熟知していることや、既存の調査結果と路面下緊急点検結果を照らし合わせることにより、より精度の高い成果が見込まれる。
 また空洞の発生は、ライフラインの損傷とも密接な関係があるため、路面下緊急点検の結果を各ライフライン事業者と共有することによって、例えば発災後30日と見込んでいる上下水道の復旧を早め、区民の早期生活再建に資することができるなど、副次的効果も期待できる。
 なお、本協定に定める路面下緊急点検の対象は、緊急輸送道路を主とし、道路啓開作業が完了した路線から実施することを想定している。

路面下点検とは

道路区間において地中レーダ探査装置を搭載した路面下空洞探査車等を用いて、地中に電磁波を放射し、電気特性の異なる境界で反射した電磁波を捉えることにより、空洞の可能性がある異常信号箇所を効率的に抽出する。
抽出結果を基に、空洞の有無の確認や陥没の危険性を評価することで、陥没事故の未然防止となる。
 板橋区土木部計画課